帆足本家 富春館でスイーツを!

更新:2018/08/19
私の嫁は医療事務をしています。
月の初めからは、レセプト業務の一貫として診療内容等を点検する作業に追われ、残業が続きます。ひとりひとりのカルテをチェックし、間違った請求をしていないか確認していく大変な作業です。
先日は土曜日で、診療時間は午前中だけでしたが、医療事務の方々は居残りで夕方まで仕事をしています。
嫁はいつものように残業をしていましたが、夜に用事があったため早めに仕事を切り上げ、私はお迎えに職場まで車を走らせました。
「疲れたー」ということで、「ご褒美にケーキでも買って帰るかー」なんて話をしていたら、「富春館に行きたい」とのこと。
私は知らなかったのですが、けっこう有名なカフェ&レストランなのだそうです。大分駅にも富春館の和菓子が販売されているくらいです。
時間にも余裕があったので行ってみました。
帆足本家 富春館
場所:大分市大字中戸次4381番地
10号線を南下し、へつぎ病院へ通じる横道へ入り直進すると、急に古い町並みが現れます。
分かってないとカフェがあるなんて思いもしない雰囲気の通りです。
大きめの看板があったので、お店を知らない私でも発見できました。
富春館とは、古い屋敷・蔵を利用して作られた、カフェ・レストラン・ギャラリーなどを含めた一帯のことのようです。
同じ敷地に酒蔵も併設されており、『大分市指定有形文化財』に指定されています。(今は酒蔵として機能していませんが、見学が可能です)
建物・庭園、敷地の全ての物に歴史を感じるような、厳かな雰囲気の空間を壊すことなく、カフェ・レストランをうまく融合させています。
ゆっくり観光する価値もありそうですが、到着したのが16時30分過ぎ、カフェは17時までなので、そそくさとお店に入りました。
カフェ 桃花流水
立派な入口の門をくぐって右手にはレストラン、左手には目的のカフェがすぐあります。
店内は昔ながらの蔵をぶち抜いて、テーブル・イスを並べたような感じ。古くさく薄暗いですが、照明やちょっとした置物、花などおしゃれに凝った空間です。こりゃ女子が好きだな 🙂
カフェといえども軽食だけでなく、パスタやカレー、ハンバーグ定食などガッツリメニューもあります。戸次はごぼうの産地なので、ごぼうをふんだんに使用した『ごぼう弁当』(弁当という名の御膳)、変わった飲み物に『ごぼうコーヒー』(ごぼうスティック付き)がありました。
今回はデザート気分で来たのでスイーツを食べます。
私は嫁のオススメする『和ティラミス』(ドリンク付き 850円 税別)に『元気になる甘酒ラッシー』を注文しました。
チーズ好きには、このティラミスのマスカルポーネチーズがたまりません。
うまい!!
がっついて、20秒くらいで無くなってしまった 😉
メニューに「リピーター多し!」と書かれているのにも納得できます。
甘酒ラッシーは、牛乳味の混ざった甘酒って感じで期待を下回ってしまった。マズくはないですよ!!
ところでラッシーの定義って何だろう?
ラッシーは、インド料理の飲物でダヒー(ヨーグルト)をベースに作られる。濃さはどろっとしたヨーグルト状のものから、水分の多いさらっとしたものまである。特に名前の違いはなく、作る人や地方、好みによる。 Wikipediaより引用
うーん、思ったまんまだった。
長居できなかったので食べたらすぐ店を出ましたが、レジで店員さん曰く「隣に和菓子屋さんや、雑貨店があるので見ていって下さい」と促されるまま訪れてみました。
一楽庵
和菓子屋さんです。
ここでしか売ってないのかなってものがあります。
『れんこん餅』(はす粉でんぷんで練り上げたおもち、わらび餅に似た見た目です)、『丸帆餅』(ちっちゃいどら焼きみたいなやつ、もちもちした生地がおいしいです)、他にも何種類か和菓子があります。
富春館なんて知らないと思っていましたが、この『れんこん餅』や『丸帆餅』は幾度となく差入れでもらった経験があり、すごく好きです。
ここで売ってたんか!!と良いことを知りました。
丸帆餅を両親のお土産として購入しました。(写真取り忘れた 😥 )
LIFE&DELI
和菓子屋さん一楽庵の向かい側にあります。
店頭に謎の像がありますね(笑)。
焼き菓子や洋菓子、ごぼう製品、パン、しょうゆ、みそ、色んな調味料や、箸・皿・器などの工芸品をはじめ地元の製品がたくさん置いてあります。
店員さんがニコニコして気持ちのいいお店です。
すごく気になった『和三盆ロール』と購入しました。
和三盆ロール
夕飯の後のデザートとしてロールケーキを食べました。
まず、箱も包みも渋カッコイイよね!!
店内のショーケースには、「放し飼いの鶏の卵、上質和三盆だけを使用し、上品な甘さです。」との説明書きがありました。
見た目はまぁ普通かな、これといって特徴がありません。
フォークを入れると生地が固めなのが分かります。
「もしや、安っぽいロールケーキのような固いカステラ生地みたいでハズレか!」なんて思いましたが、良い意味で予想を裏切ってくれました。
しっとりともちっとした食感でやさしい甘みがあり、なおかつ生地としての味もしっかりあります。生クリームも甘すぎることなく、生地とクリームがケンカすることなくバランスのとれた完全食品(!?)です!!
上品な甘さとはこういうことか!!ケチの付けようないって!!
私の知りうる例として、ロールケーキは湯布院の『B-speakのPロール』が有名ですが、あそこでわざわざ行列に並んで買うより、この『和三盆ロール』をすんなり買う方がよっぽど価値があります。(B-speakをけなしてないですよ!あれもおいしいです。)
なぜこれが世に出回ってないのか不思議なくらい、おいしく上品な「当たり」のロールケーキでした。
余計なことは一際せず、シンプルを追求した、引き算の真骨頂といえるロールケーキ(褒めすぎか!?)。
自信を持って、差入れ・お土産としても購入できる商品だとオススメできます。
お前ずっと食べてばっかだな、なんて思ってても言わないで下さい。
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